幼少の頃に、自分は無力であると突きつけられた子どもは、これを否定するために今度は自分にとって力がある者、つまり親のような人間を、他者に対して演じることがあるという。 自分は無力ではないと確認するために、元被害者が加害者へと変貌する。 私は既…

去年好きな人と行った初夏のフェスに、今年も行こうと思っていた。 去年のフェスの終わりには、来年もまた一緒に来られるかな、なんて思っていた。 徐々に変化していき、いつからか好きな人がここにいなくても、必ず行こうと思っていた。 コロナの影響で中止…

迷い

相手の家に向かうということで乗っていた電車から、何も言わずに降りてきた。ドアが閉まって、窓から相手が苦笑しているのが見えたので、笑顔で手を振った。 渋谷駅のホームで電車を待っているとき、既に家で待つ人の顔が頭に浮かんでいた。降りたのは家に帰…

1人で部屋で泣いていたら、今までにないくらいはっきりと自分には価値がないと思った。 数年ぶりに『ブリジット・ジョーンズの日記』を観たら、ダニエルの家に別の女の人がいたシーンで限界がきてしまった。ブリジットが受けたダニエルからの扱いの苦しさを…

「ほのちゃんはいつも嘘をつく。」 言われるまで気がつかなかったけれど、そうかもしれない。 私は嘘を毛嫌いするわりに、自分はよく嘘をつくかもしれない。 私が嘘を毛嫌いするのは、父親の嘘から受けたダメージが、当時の私にはあまりに大きすぎたからだと…

amazarashiの曲を聴き始めてしまいました。助けてください。 「頭で考えてばかり。もっと自分の気持ちを大事にしなきゃ。」 職場の人からの言葉。 それなら、私の感覚から教育し直してくれよ。 私が一度頭を通してしまうのは、自分の感覚を信じていないから…

「仄は椎名林檎の自由へ道連れみたいだね」 いつか、大好きだった人が言ってくれた。 恋愛感情の有無にかかわらず、誰ひとりとて失いたくない。(千葉と話して、できるだけ多くの人間に認めてもらいたいのかもしれないと思った。自己肯定感がないのかもしれな…