「仄は椎名林檎自由へ道連れみたいだね」

いつか、大好きだった人が言ってくれた。

 

恋愛感情の有無にかかわらず、誰ひとりとて失いたくない。(千葉と話して、できるだけ多くの人間に認めてもらいたいのかもしれないと思った。自己肯定感がないのかもしれない。)

 

失いたくないといつまでも過去の人達に執着していると、今ここにいる人達を失うのだと思う。私はそうやって何人かを失って、ようやっと思い至った。

 

過去の人が増えると、過去の重みが増して、過去に引きずる力が強くなるような気がする。だからもう過去の人を増やしたくない。もう背負いきれない。

 

本当のことを知りたくて、いつまでもあの時のあの人が思っていたことを考える。わかるはずもない。

 

対人関係は、1度間違えると取り返しがつかないように思う。綱渡りをしているような気になる。

 

気軽に新しい出会いができるけど、終わってもずっと残るものだからもう気軽に出会いたくない。抱えきれないのだから、出会いに対して慎重になる必要がある。出会ってしまったなら仕方ないと観念するしかないけど、どうして手に余るのに出会いにいってしまったんだろうと思う。それでもやっぱり新しい出会いが欲しいと思う部分もある。

 

破壊と建設を繰り返すしかないのか?破壊は繰り返したくなくない?建設だけし続けるなんてこと無理なのかもしれないけど。破壊も繰り返して生きるしかないのか?そんなことはなくて私がおかしいだけか?

 

ただビビってるだけのような気もする。傷つくのが怖いから人と関わらないスタイルをとるのか?ビビって生きるのは嫌だとも思う。

 

破壊と建設を繰り返して過去の人達を背負っていくか、過去の人を増やさないように慎重に生きるか、どっちかしかないのか?慎重に生きても増えてしまう過去の人はあるだろうし。

 

もっとどうでもいい人との関係から学べたらいいのに、自分にとって価値ある人でなければ喪失体験となり得ないことがもうつらい。